真珠様陰茎小丘疹とは普段あまり聞き慣れない名称ですが、亀頭周りにできるぶつぶつの一種で、成人男性の約3割近くに見られます。
主に亀頭のカリ部分を中心に、真珠のネックレスのように数珠状の白いぶつぶつがほぼ全周にわたって発生します。
自分のペニスに突如無数のぶつぶつが発生したら多くの方が性病の心配をされるのではないかと思われますが、痛みや痒みなどの症状がなければ、すぐに診察に行こうとはならない方が多いと思います。
しかし、このペニスにできるぶつぶつには、いくつか種類があり、なかにはそのまま放置しておくと取り返しのつかない怖い病気に発展する場合もあり、油断は禁物です。
ここでは、ペニスにできるぶつぶつの一つである真珠様陰茎小丘疹についてご紹介していきます。
真珠様陰茎小丘疹は性病ではなく生理現象
亀頭や陰茎周りに発生する気になる白いぶつぶつですが、真珠様陰茎小丘疹は性感染症ではなく、脂肪のかたまりが亀頭のカリ周りにポツポツと出てきただけのいわゆる「生理現象」です。
そのまま放置しておいても病気ではありませんし、人に移してしまう心配もありませんが、白いぶつぶつが亀頭部分に無数に発生しますので、見た目がどうしても気になる方は治療で除去されています。
しかし、この真珠様陰茎小丘疹とよく似た白いぶつぶつも多く、なかには性感染症が疑われるものもありますが、見た目での判断が素人では難しく、専門医でも誤診してしまうこともまれにあるぐらいです。
よく似たぶつぶつであるフォアダイスや包皮腺と尖圭コンジローマの違い
真珠様陰茎小丘疹とよく似たぶつぶつで、フォアダイスや包皮腺、尖圭コンジローマがあります。
フォアダイス
フォアダイスは陰茎の裏側や側面などにできやすいぶつぶつで、見た目で真珠様陰茎小丘疹とほぼ判別がしにくいこともあり、フォアダイスと一括にされることもよくあります。
フォアダイスも真珠様陰茎小丘疹と同様、脂肪のかたまりがポツポツと発生しただけで、性感染症ではなくただの生理現象です。
性行為などでパートナーに移したりすることもなく、見た目さえ気にならなければ治療の必要もありません。
包皮腺(タイソン腺)
包皮腺は、包皮小帯部と呼ばれる亀頭と陰茎の間の裏スジ部分に発生するぶつぶつのことで、特徴や症状も真珠様陰茎小丘疹やフォアダイスとほぼ同様です。
白いぶつぶつが発生する部分によって分類されていますが、性感染症でないぶつぶつを、一括りにフォアダイスとするクリニックもあります。
こちらも見た目を気にしなければ、治療を行う必要は特にありません。
尖圭コンジローマ(コンジローム)
尖圭コンジローマも真珠様陰茎小丘疹やフォアダイスのように白いイボのようなぶつぶつが発生しますが、他のぶつぶつとの違いは性感染症であり、治療が必要であることです。
生理現象である真珠様陰茎小丘疹などと見た目での違いや判別が難しく、医師でも誤診する場合があります。
HPV(ヒトパピローマ)というウィルス性の感染症ですが、潜伏期間が長く人によっては8ヶ月近く無症状の状態が続くこともあり、発見が遅れることもよくあります。
人によっては痛みや痒みを訴える人もいれば発症しても自覚症状がなく、本人が気づかない間にパートナーの方を感染させてしまって不妊の原因になる可能性もあります。
気になるぶつぶつの症状がみられたらそのまま放置したり我慢せず、早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。
ペニスの症状ということでいきなり訪問して診察を受けるのは恥ずかしい、まずは症状の確認をしたいという方はメール相談を活用する方法もあります。
ABCクリニックでは無料メール相談をご用意しておりますので、お気軽にご相談下さい。
主な真珠様陰茎小丘疹の治療方法について
先述したように真珠様陰茎小丘疹やフォアダイスなどの生理現象によって発生するぶつぶつは病気ではなく、そのまま放置していても無害ですが、見た目が気になる場合は治療で除去することになります。
治療方法としては、電気メスやレーザーを使用してイボやぶつぶつを一つずつ焼灼(病気の組織を電気や薬で焼いて治療する)していきます。
焼灼と聞くとどうしても痛みや出血が心配になりますが、痛みや出血を最小限に抑えた治療で、痛みを和らげる麻酔自体も細心の配慮で行います。
クリニックにぶつぶつの相談や治療をするのを躊躇して、市販で塗り薬を購入して様子見をされる方もいますが、当然ながら症状によって塗る成分も違い、却って悪化する可能性もありますので注意しましょう。
また、自分でぶつぶつを潰したりすることも、化膿したり別の感染症等を発症する恐れも出てきますので控えていただき、潰す行為や自己判断で薬を塗る前に、まずはクリニックで診てもらうようにしてください。
基本無害だが専門医でも誤診の場合や女性から性病を疑われることも
亀頭や陰茎周りに突如発生する白いイボのようなぶつぶつですが、ここまで紹介したように生理現象のものが多く、見た目がどうしても性病っぽい印象の為、パートナーの方にも不快感を与えてしまいがちです。
また、性交渉によって移してしまう場合や、反対にもらってしまう尖圭コンジローマのような性感染症の可能性もありますので自己診断による放置は大変リスクが伴います。
亀頭や陰茎周りという局部に関する診察になるため、どうしても訪問を躊躇してしまいがちですが、異変に気づいたら専門医の診察を早めに受けるようにして下さい。
ABCクリニックでは亀頭や陰茎のブツブツ・性感染症の悩み相談や治療だけでなく、包茎治療や早漏防止、AGAに関するご相談・治療も行っており、無料カウンセリングでお気軽にご相談いただける環境をご用意しております。
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