「玉袋に赤いできものができてかゆい!」
もしこのような症状に悩まされているのなら陰嚢湿疹(いんのうしっしん)の可能性があります。
陰嚢湿疹の陰嚢とはいわゆる玉袋のことで、睾丸が入った玉袋に赤いぶつぶつのした湿疹ができてしまうことを医学的に陰嚢湿疹と呼んでいます。
陰嚢湿疹はぶつぶつだけでなく痒みや炎症を起こす症状で、ひどい場合だと夜も眠れないぐらいの強い痒みに悩まされる方もいらっしゃるほどです。
性器である陰嚢の痒みは人前では掻きづらいですし、デリケートな部分で皮膚も刺激に敏感であることから痒みや炎症が悪化しやすくなってしまうなど油断できない症状です。
ここでは、陰部の気になる痒みや炎症である陰嚢湿疹の原因と対処方法についてご紹介していきます。
陰嚢湿疹の原因と症状について
原因
陰嚢湿疹の原因は主に局部のムレもしくは肌の乾燥で発症することが多く、若年層から高齢者まで年齢関係なくどなたでも発症する可能性があります。
汗をかきやすい人や肥満体質の人、乾燥肌やアトピー製皮膚炎の人は発症しやすい傾向が見られますので特に注意が必要です。
症状
- 腫れやかぶれ
陰嚢部分の皮膚が腫れる、赤くかぶれるといった症状があります。
腫れが出ると患部が熱を持ったり、カサカサしたり違和感を感じたりしますが、更に悪化することでかぶれも生じます。
- 痒み
痒みが出て患部を掻くことで皮膚が炎症を起こし、ただれてくる場合があります。
ただれてグジュグジュすると下着が汚れたり、化膿して炎症を起こすなど余計に悪化しますので掻かないようにしましょう。
ひどい状態ですと分厚く固い皮膚になってしまったり、痒みがさらに増して夜も眠れなくなったりするなど悪循環に陥ります。
- ストレス
ただれや痒みを我慢することでストレスを感じやすくなります。
特に陰部のただれや痒みのため、仕事中や外出先でなかなか掻くことができず、余計にストレスを感じてしまうことも特徴の一つです。
陰嚢湿疹は痒くて掻いてしまうと炎症やただれの症状が出ますし、掻くのを我慢すると次はストレスになるといった厄介な症状ですので早めの対策が重要です。
陰嚢湿疹は人に移す可能性はあるのか?
陰嚢湿疹は性病ではなく、基本的に人に移すことはありません。
特に痒みのような症状がない場合であれば、そのまま放置しておいても問題ありませんが、もし痒みや湿疹が続くようであれば医療機関で診察を受けるようにして下さい。
注意点としては陰嚢湿疹とよく似た症状である「いんきんたむし」だった場合です。
いんきんたむしは、股部白癬と呼ばれる感染症のことで、白癬菌というカビの一種が陰部に繁殖した状態を言います。
陰嚢湿疹と違って人に移す可能性がありますので、自己判断で済まさず、専門医による診察を受けて対処していきましょう。
ぶつぶつができるのは陰嚢だけじゃない
気になるぶつぶつができるのは陰嚢だけではありません。
亀頭や包皮、陰茎部分にフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹と呼ばれる無数のぶつぶつが発生することもあって一般の方では放置しておいて大丈夫なのか判断が困難です。
結論から言うとフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹は皮脂のかたまりによるぶつぶつなため、人に移すこともありませんし基本無害ですが、場合によっては性感染症によるぶつぶつがペニス全体や肛門付近に発生することもあります。
まずは被害を最小限に抑えるためにも医療機関で詳しい診察を受けて症状を特定させることが何よりも大事です。
いきなり医療機関で診察を受けにくいという方はメール相談を受け付けているクリニックもありますので、上手く活用すると良いでしょう。
陰嚢湿疹の予防対策や、ぶつぶつ、痒みといった症状が出た場合にはどのように対処していけばよいでしょうか?
自力での予防と対策
まずは自力でできる予防対策から順にお伝えしていきます。
下着を毎日替える
下着が密着して通気性が悪くなることで、陰部がムレて雑菌が湧きやすい環境になります。
下着は毎日替えることを徹底し、下着のタイプも通気性の良いトランクスタイプや、汗でムレにくい素材のものを選ぶようにして下さい。
陰部を清潔に保つ
陰嚢湿疹の予防としては、陰部を清潔に保つことが絶対条件です。
シャワーや入浴時に洗い残しがないようにし、洗い終わればタオルでしっかりと水分を拭き取るようにして下さい。
アルコールや刺激物を控える
陰嚢湿疹は日頃の食生活も大きく影響してきます。
アルコールの過剰摂取や、香辛料や刺激物の多い食事をよく食べる方は出来るだけ量や頻度を少なくしたり、摂取自体を控えたりすることが陰嚢湿疹の予防につながります。
ぶつぶつや痒みの症状が出た場合の対処方法は、以下の3つです。
患部を冷やす
患部が炎症を起こすと熱を持ったように熱くなり、痒みが増して余計に我慢しづらくなります。
もし熱を持っているように感じたら、掻かずに患部を氷やアイスノンなどで軽く冷やすようにしてください。
クリニックで診察を受ける
次にクリニックによる診察です。
専門医が診察して症状を確認したうえで適切な処置を行ってくれます。
陰部のぶつぶつや痒みということで、なかなか医療機関に相談しづらいという方も多いですが、掻きむしったり我慢することは症状の悪化にもつながって悪循環になります。
また、症状が陰嚢湿疹であるかどうかは一般の方には判別が難しく、いんきんたむしのような感染症の一種の可能性もありますので自己判断で済ますことは避けて下さい。
軟膏を塗る
患部の腫れや痒みが引かない場合は、ステロイドが含まれた軟膏を塗布するようにしましょう。
市販の軟膏でも改善は可能ですが、出来るだけ医療機関で診察を受けて医師から処方された軟膏を使用することがベターです。
自力とクリニックの両方での対処法についてお伝えしましたが、基本的な予防や対策としては痒みが出てしまっても患部を掻かないことです。
症状を悪化させないためにも、まずは掻かないことを心がけて下さい。
患部を冷やしたり痒み止めの成分が含まれた軟膏を使用したりすることで痒みや炎症を抑えることができますが、掻いてしまってはあまり効果も見込めません。
どうしても掻くことを我慢しづらい時は、患部を軽くタオルやガーゼで抑えるようにして下さい。
痒みを我慢できずに掻いてしまうことで余計に痒さが増す、ただれが悪化するといった恐れがありますので、注意しましょう。
陰嚢湿疹でやってはいけないNG行為
陰嚢湿疹の症状が表れた場合、以下の行為はNGです。
陰部を不潔な状態にしておく
いくら軟膏を患部に毎日塗布したとしてもずっと同じ下着を着用したり、汗をかいても拭かずに放置したりすると意味がありません。
まずは清潔に保つようにしましょう。
清潔にしようと執拗に洗いすぎる
陰部を清潔に保つことは絶対条件ですが、過剰に清潔を意識した洗いすぎ・擦りすぎにも注意が必要です。
必要な皮脂まで洗い落としてしまってカサカサやかぶれの原因にもつながります。
強く擦る・掻きむしる
痒みが出るとどうしても強く擦ったり掻いたりしたくなりますが、症状の悪化につながりますので行わないように注意して下さい。
自己判断でかゆみ止めの軟膏を使用する
ステロイドが含まれた軟膏はドラッグストアや通販などでかんたんに入手できますが、ステロイドの含有量や他の成分などに注意が必要です。
特に陰嚢などの陰部の皮膚は腕や首などと比較してデリケートなため、自己判断で市販の軟膏を使用せず、できるだけ医療機関で処方された軟膏を使用するようにしましょう。
陰嚢湿疹の対策で何よりも大事なのは、陰部を清潔に保つことです。
下着も通気性の良いトランクス型のパンツを履いたり、吸湿性が高く肌にも優しい素材のものを選んだりするだけでも違います。
痒みが出ても掻かないようにして、痒み止めの軟膏を患部に塗るようにして対処してみて下さい。
陰嚢湿疹で玉袋のぶつぶつが気になる方は早めに専門クリニックで診察を。
陰嚢湿疹は陰部のムレや乾燥が原因で、赤いぶつぶつや痒みなどの症状を起こしますが、痒みがひどい場合ですと夜も気になって眠れない方もいらっしゃいます。
清潔に保つことで自然治癒したり、医師から処方された塗り薬などを使用することで回復したりしますが、痒みを我慢できず強く擦ったり掻きむしることで悪化し回復も遅くなってしまうので注意が必要です。
治療方法としてはステロイドが含まれた軟膏等を入浴直後のように皮膚が清潔な状態の時に塗布しますが、自己判断で購入した軟膏では効果が得られない、悪化してしまうといった可能性もあります。
なかなか様子を見ても症状の回復が見られない場合や玉袋のぶつぶつや痒みが気になる方は、保険適用の医療機関で診察を受けるようにしましょう。
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