ペニスが曲がるペロニー病はなぜ発症するのか?原因と対策について

ペニスが真っ直ぐ反り上がらずに、湾曲した状態で勃起する症状のことを総称して湾曲ペニス、または屈曲ペニスと呼んでいます。

一般的には「曲がりちんこ」や「折れちん」という呼ばれ方もしています。

勃起時の曲がり具合や方向には個人差があり、根元から曲がってしまう方から途中で折れ曲がってしまう方など様々です。

この湾曲ペニスの中でも特に曲がり具合や症状がひどいとされているものにペロニー病があります。

あまり聞き馴染みがない名前の病気だと思いますが、ペロニー病の歴史は大変古くフランス人医師であるペロニー氏が1743年に最初に報告したことから本人の名称を取って名付けられました。

欧米では古くから知られている病気で患者数も少なくなく、勃起時に痛みを感じる方や極端な曲がり方をした勃起をする方はペロニー病を一度疑った方がよいでしょう。

ここでは真っ直ぐ勃起しない湾曲ペニスの中でも要注意なペロニー病を発症する原因や、万が一発症してしまった場合の対策について解説していきます。

勃起のメカニズムと湾曲を引き起こす原因について

湾曲ペニスやペロニー病の原因についてお伝えするためには、まず勃起のメカニズムについて理解しておくことが必要です。

勃起はまず性的興奮を引き起こす情報を視界やイメージによって脳に伝達されます。

脳に性的情報が伝達されると、次は脳からペニスである陰茎海綿体に勃起に関係する信号を送ります。

信号が脳から送られることで、このスポンジ状の陰茎海綿体に血液が大量に流れ込み、血流によって膨張し勃起が起こるのです。

勃起を維持できるのは白膜の働きによるもの

勃起は通常真っ直ぐ反り上がりますが、(多少の曲がり具合は正常の範囲です。)この反り上がりや勃起の状態を維持できるのは白膜と呼ばれる組織の働きがあるからです。

白膜は文字通り陰茎にある丈夫な白い膜のことで、この白膜がペニスの核の部分を包み込むように覆ってペニスの中にある大事な血管や神経を守っています。

この白膜が勃起時に陰茎海綿体と一緒に膨れ上がりますが、しっかりとした硬さや勃起を維持できるのも白膜が正常に張って膨張しているからで、白膜がなければ勃起して陰茎が大きくなってもふにゃふにゃの状態です。

白膜の働きのバランスが崩れた状態が湾曲ペニス

湾曲ペニスはこの勃起を支える白膜のハリや膨張のバランスが何らかの形で崩れてしまうことで起こります。

もし不自然な勃起の曲がり具合が見受けられたら白膜の異常が考えられます。

白膜の異常は年齢とは直接関係がありません。

生まれつき発生する先天性の症状の方や中年以降に症状が現れる後天性のもの、ケガや事故などで白膜が破れてしまったことが原因でペニスが折れ曲がってしまうケースなど原因も様々です。

ペロニー病と湾曲ペニスとの違いについて

ペロニー病は陰茎硬化症、形成性陰茎硬化症とも呼ばれている病気で、一般の湾曲ペニスと違って白膜に線維性のプラーク(しこり)ができることが特徴として挙げられます。

このしこり自体は悪性ではありませんが、進行性の病気でそのまま放置しておくと危険です。

進行性の病気で曲がり具合がひどくなってくると勃起時に痛みが生じることや、真っ直ぐ膣内に挿入できないため性行為自体が行えない可能性もあります。

勃起した時にあまりにも不自然な曲がり方や、痛みがある場合は速やかに医療機関の診察を受けるようにしてください。

ペロニー病はナゼ起こるのか⁉

実はペロニー病がなぜ起こってしまうのかという理由については、はっきりと確証できるものがなく現在でも詳しくわかっていません。

ただ原因として考えられるものとして

  • 糖尿病や高脂血症などの持病
  • 性感染症
  • 男性ホルモンであるテストステロンの低下
  • 性行為時による陰茎の損傷
  • 事故やケガなどによる陰茎の損傷

以上のものが指摘されています。

ペロニー病の治療方法について

まずはペロニー病の治療を行っているクリニックで診察を受けて症状を確認してもらいましょう。

触診でしこりがあるかを確認し、勃起した時にしこりの方向へ屈曲すればペロニー病の可能性が高くなります。

症状の状態にもよりますが、早期であれば薬剤治療で回復する可能性があります。

もし改善が見られない場合や、曲がりの状態がひどい場合だと白膜切除を行う外科治療という流れが一般的です。

手術を行うと元の生活に完全に戻るまでのダウンタイムが約1ヶ月程度必要になりますので、しばらくの間性行為やペニスに負担がかかる行為など生活上の制限が必要です。

ペロニー病に関しては、欧米と違って日本ではあまり見受けられませんが、白膜の異常や折れによる湾曲ペニスは珍しい症状ではありません。

各クリニックによって独自の治療方法を扱っているところも多いため、無料カウンセリングなどを活用して相談してみるとよいでしょう。

ペロニー病は早めに医療機関にご相談を

ペロニー病は後天性で誰でも発症する可能性がある病気ですが、詳しい原因についてはっきりとわかっていません。

進行性の病気のため、そのまま放置しておくと曲がりもひどくなって勃起時に痛みが出ることや性行為も困難になるなど大変な状況になってしまいます。

通常の湾曲ペニスとの違いも一般の方ではなかなか判断できませんので、まずはペロニー秒や湾曲ペニスの治療を行っている専門クリニックの診察を受けることが大切です。

勃起時の曲がり具合など少しでも異変を感じたら現状よりもさらに悪化する前に早めに専門クリニックで最善策について相談するようにしてください。

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